喉頭手術のための低流量無呼吸酸素化:前向き観察研究

酸素.png・喉頭手術では、手術条件を最適化するために、気道を共有し、外科医と麻酔科医との緊密な協力が必要である。無呼吸酸素化は、呼吸マスフローの原理を使用して、喉頭部の動きを最小限に抑えながら、無呼吸条件下で肺毛細血管血の酸素化を維持する。二酸化炭素の蓄積とその結果生じる酸性血症に関する懸念により、この手法の使用が制限されている。

・著者らは、全身麻酔下でマイクロ喉頭鏡検査を受ける患者に対して、低流量無呼吸酸素化の前向き研究を実施し、この方法の酸素化維持能力を評価し、結果として生じる二酸化炭素蓄積率を調査した。全身麻酔下でマイクロ喉頭鏡検査を受ける 64 人の患者を 2016 年 11 月から 2018 年 12 月まで調査した。術中の酸素化は、気管に留置した 10 Fr の酸素カテーテルを介して 0.5〜1 L/分で送気するこにより提供された。無呼吸時間、末梢酸素飽和度、静脈血ガス濃度に関するデータが記録された。

無呼吸の平均(SD)持続時間は 18.7(7.2)分であった。無呼吸酸素化により、62/64 人の患者で外科的処置を正常に完了できた。二酸化炭素静脈分圧の平均(SD)上昇率は 0.15(0.10)kPa./分 であった。手術野の条件は、全ての症例で、定性的に適切であると記録された。副作用は報告されていない。

低流量気管内無呼吸酸素化は、喉頭手術の酸素化を維持するための簡単で効果的かつ安価な手法である。

二酸化炭素上昇速度=0.15(0.10)kPa./分=1.125(0.75)mmmHg/分。20 分までくらいなら許容できるな。

【出典】
Low-flow apnoeic oxygenation for laryngeal surgery: a prospective observational study.
Anaesthesia. 2019 Dec 23. doi: 10.1111/anae.14959. [Epub ahead of print]

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