肥満は、同時両側全膝関節形成術中の出血量または術直後合併症の発生率を増加させない:多施設共同研究

TKA4.png・本研究の目的は、同時両側膝関節全置換術(SBTKA)を受ける正常、過体重、I-II 肥満患者の出血量、輸血リスク、術直後合併症の発生率を判定することであった。

・1070 件の SBTKA 手術を特定し、正常(BMI:18.0-24.9kg/m2)、過体重(BMI:25.0-29.9kg/m2)、肥満群(BMI:?30.0kg/m2)を含めて肥満指数(BMI)に基づいて患者を 3 群に分けた。主要評価項目は総出血量であり、副次評価項目は顕性、および隠れた出血量、輸血速度、輸血量、ヘモグロビン(Hb)とヘマトクリットの低下、その他の合併症であった。

・患者の血液量は、正常、過体重、肥満群間で徐々に増加した。3 群間で出血量や合併症の発生率に有意な差はなかったが、正常群の輸血率の方が、過体重(36.0% vs 27.6%、p=0.007)と肥満群(36.0% vs 24.6 %、p=0.006)よりも高かった。さらに、SBTKA 後の全群の合併症の独立危険因子には、術前低 Hb 値(p=0.040)、全身麻酔(p=0.002)、ドレーン使用(p=0.005)、輸血(p<0.001)が含まれた。

I-II 度の肥満は、患者の出血量、輸血リスク、または SBTKA 後の術後合併症を増加させない。肥満と過体重患者は、元々の血液量が多いため、正常患者と比較して輸血の必要性が低い可能性がある。SBTKA 後の合併症の危険因子は、術前低ヘモグロビン値、全身麻酔、ドレーン使用、輸血である
POINT両側 TKA に際して、肥満患者でも出血量や輸血量が多くなったり、術後合併症が多くなることはない。
【出典】
Obesity does not increase blood loss or incidence of immediate postoperative complications during simultaneous total knee arthroplasty: A multicenter study.
Knee. 2020 Feb 11. pii: S0968-0160(20)30032-6. doi: 10.1016/j.knee.2020.01.012. [Epub ahead of print]

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