子宮摘出術後の認知症のリスク評価:台湾の国民健康保険研究データベースからの 14年間のデータの分析

認知症9.png・麻酔と手術は高齢者の認知症のリスクを高める可能性があるが、女性の認知症の有病率が高いことやその他のエビデンスは、子宮摘出術を受ける若い女性の認知症のリスクが増加することを示唆している。本研究では、子宮摘出後の認知症のリスクを評価した。

・2000 年から 2013 年までに国民健康保険研究データベースに登録された子宮摘出術は、後ろ向き世代研究法を使用して評価された。多変量 Cox 回帰分析を使用して、認知症発症のハザード比(HR)に及ぼす手術時年齢、麻酔法、術式の影響を評価した。

・子宮摘出術を受けた 280,308 人の患者のうち、4,753 人(1.7%)が認知症を発症した。手術時年齢と麻酔法は、手術の種類に関係なく認知症の発症と関連していた。年齢 30〜49 歳の患者では、全身麻酔(GA)は脊椎麻酔よりも認知症のリスクが高いとことと関連していた。 GA の HR は 2.678(95%CI=1.269-5.650)であり、認知症のリスクは、年齢が 1 歳増すごとに 7.4% 増加した(HR=1.074; 95%CI=1.048-1.101)。年齢が 50 歳を超える患者では、GA の HR は 1.206(95%CI=1.057-1.376)であり、認知症のリスクは年齢が 1 歳増すごととに 13.0% 増加した(HR=1.130; 95%CI=1.126 -1.134)。

子宮摘出術を受けた女性の認知症のリスクは、手術時加齢によって大きく影響を受け、リスクは年齢とともに直線的に増加するのではなく、約 50 歳で指数関数的に増加する S 字カーブを示す。有意性は低いが、GA は脊椎麻酔よりもリスクが高く、麻酔法の効果は年齢 50 歳未満の患者の方が大きかった。対照的に、使用された術式は認知症のリスクと関連していなかった。

やはり、全身麻酔は、認知量のリスクを高めるようである。

【出典】
Risk Assessment of Dementia After Hysterectomy: Analysis of 14-year Data from the National Health Insurance Research Database in Taiwan.
J Chin Med Assoc. 2020 Mar 6. doi: 10.1097/JCMA.0000000000000286. [Epub ahead of print]

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