肝移植を受ける患者におけるロクロニウム持続注入後のスガマデクス vs ネオスチグミン

肝臓.png・術後の残存筋弛緩を回避するために、大きな腹部手術の終了時に筋弛緩を急速に拮抗させることが推奨される。これまでのところ、肝移植を受ける患者にロクロニウムを投与した後のスガマデクスの性能を評価した研究はない。これは、同所移植片肝移植を受ける患者のロクロニウム誘発筋弛緩後に、スガマデクス vs ネオスチグミンで得られた神経筋伝達回復時間を評価することを主な目的とする無作為化比較試験である。

・TOF-WatchSX は、TOF-Watch SX モニターソフトウェアを搭載したポータブルコンピューターに較正およびリンクされており、ロクロニウムの持続注入で維持されている術中筋弛緩を監視および記録するために使用された。麻酔管理は、当院の内規に従って標準化した。手術終了時に、スガマデクス 2.5 mg/kg か、または 50 mcg/kg のネオスチグミン(+アトロピン 10 mcg/kg)を投与することにより、中程度筋弛緩の拮抗が得られた。

・肝移植を受けた 41 人の患者からのデータが分析された。この集団では、筋弛緩からの回復は、ネオスチグミン投与よりもスガマデクス投与後の方が急速であり、平均時間±SDはそれぞれ 9.4±±4.6 分と 34.6±24.9 分であった(p<0.0001)

スガマデクスは、肝移植を受ける患者のロクロニウム持続注入によって維持された筋弛緩を拮抗することができる。スガマデクスで得られた平均拮抗時間は、ネオスチグミンのそれよりも有意に速かった。この集団におけるスガマデクスの回復時間は、他の手術状況よりもかなり長いことが判明しており、臨床診療において考慮されるべきであることに注意することがが重要である。

肝移植患者では、スガマデクスによる筋弛緩拮抗に要する時間は、他の手術術式に比較して長くかかるようだ。

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