待機的結腸癌手術を受けた患者における麻酔法、臨床病理学的特徴および術後全身性炎症反応の大きさとの関係

結腸手術.png・術後の全身性炎症反応(SIR)の大きさは、現在、結腸癌手術を受ける患者の短期的および長期的転帰の両方に関連していると認識されている。そのような術中、他の要因とは無関係に、麻酔処方が術後 SIR の大きさに影響を与えるかどうかは不明である。本研究の目的は、待機的結腸癌手術を受ける患者で、麻酔剤、臨床病理学的特徴、および術後 SIR の大きさとの間の関連を調査することであった。

・2008 年から 2016 年までに待機的開腹手術または腹腔鏡手術を受けた結腸癌患者(n=409)が単施設で研究された。麻酔の種類、術式:開腹(n=241) vs 腹腔鏡(n=168)、臨床病理学的特性との関連をは、χ2乗検定を使用して調べた。χ2乗検定を使用して、待機的開腹結腸手術を受ける患者のみについて、どの麻酔群が POD 2 CRPに影響するかを決定した。

・患者の大多数は年齢 75 歳未満、男性、正常体重または肥満で、開腹手術を受け、区域麻酔、特に硬膜外アプローチを受けた。開腹手術を受ける患者では、麻酔の種類と術後 2 日目の CRP との間に有意な関連があった(p<0.001)が腹腔鏡手術ではなかった。麻酔の種類に関連する他の要因には、手術年(p<0.01)、手術術式(p<0.001)、術前デキサメタゾン(p<0.01)があった。

待機的結腸癌手術を受ける患者では、麻酔の種類は経時的に変化した。麻酔の種類は、開腹手術では術後 2 日目の術後 SIR の大きさに影響を与えるようであるが、腹腔鏡手術では影響を与えない。この関係をより明確にするには、前向き研究デザインを使用した今後の研究が必要である。

開腹手術の方が侵襲性が大きく、全身炎症反応も大きく、麻酔法が影響を及ぼす。腹腔鏡手術では侵襲性が低いので、麻酔法は影響が少ない。

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