術後直後の肺機能低下は、残存筋弛緩に必ずしも関連しているわけではない:観察研究

肺.png・これまでの研究は、筋弛緩(NMB)剤の使用と術後肺合併症との関連を報告している。術後肺機能は術後肺合併症の重要な指標である。NMB の深度と回復を評価するために、いくつかの部位を使用できる。本研究の目的は、股関節または膝関節形成術を受ける整形手術患者で、拇指内転筋と皺眉筋における TOF 測定に関連した術後の肺機能の変化と、麻酔関連変数を調査することであった。

・大学病院での観察研究で、股関節または膝関節形成術を受ける整形手術患者を対象として、麻酔回復室における術後肺機能検査主要評価項目とした。待機的股関節または膝関節形成術を予定された患者は、臨床基準に従って行われた麻酔中に同時に皺眉筋と拇指内転筋測定を受けた。1 秒強制呼気量および強制肺活量(FVC)は、対象への包含時および麻酔回復室で術後に測定された。危険因子と肺機能の変化との関連性について線形回帰分析を行った。

・合計 35 人の患者が含まれた。除外後、20 人の患者が最終分析に残った。皺眉筋は、拇指内転筋よりも早期の NMB 回復を示した。FVC は術後に 2.9±1.0 から 2.3±1.0(P<0.01)に有意に減少し、1 秒強制呼気量は 2.3±0.9 から 1.6±0.8 l(P<0.01)に減少した。患者の年齢は、手術後の FVC の減少に有意に関連した唯一の要因であり(P=0.019)、カットオフ値は 65 歳であった。

皺眉筋と拇指内転筋の両方は、NMB 後の肺機能の回復を示すことができなかった。年齢は術後の肺機能低下の危険因子のようである。

術後の呼吸機能低下は、残存筋弛緩だけではない。

【出典】
Pulmonary function decline in immediate postoperative period is not necessarily related to residual neuromuscular block: An observational study.
Eur J Anaesthesiol. 2020 May 13. doi: 10.1097/EJA.0000000000001221. [Epub ahead of print]

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