股関節骨折の外科的修復に際しての脊椎または全身麻酔、およびその後の死亡率と罹患率のリスク:傾向スコアマッチングを使用したデータベース分析

大腿骨頸部骨折4.png・英国では、毎年約 76,000 人が、相当なの人的、社会的、経済的コストを要して股関節骨折を起こしている。長年の議論にもかかわらず、最適な麻酔の種類(全身または脊椎)は不明のままである。著者らの目的は、股関節骨折手術時に、全身麻酔と比較して脊椎麻酔を受けた患者の死亡率と罹患率に有意差があるかどうかを評価することであった。

・二次分析では、既存の心血管疾患または慢性閉塞性肺疾患の患者の死亡率に差があるかどうかを調べた。これは、2004 年から 2015 年までに英国のノッティンガムで股関節骨折の治療を受けた患者の臨床データベース分析であった。傾向スコアマッチングを使用して、全身麻酔と脊椎麻酔を受けた患者のペアを作成した。データは、条件付きロジスティック回帰を使用して分析され、7164 人の患者がうまくマッチさせることができた。

脊椎麻酔を受けた患者の 30 日または 90 日死亡率は、全身麻酔の場合と差はなかった(それぞれ OR[95%CI]0.97[0.8-1.15]; p=0.764 と 0.93[0.82-1.05]; p=0.247)。脊椎麻酔を受けた患者は、輸血のリスク(OR[95%CI]0.84[0.75-0.94]; p=0.003)と尿路感染症(OR[95%CI]0.72[0.61-0.84]; p<0.001)が低いが、胸部感染症(OR [95%CI]1.23[1.07-1.42]; p=0.004)、深部静脈血栓症(OR [95%CI]2.18[1.07-4.45]; p=0.032)または肺塞栓症(OR [95%CI]2.23[1.16-4.29]; p=0.016)を発症する可能性が高かった。

股関節骨折手術の麻酔法は死亡率に有意差はなかったが、術後罹患率のいくつかの項目には有意差があった。
POINT股関節骨折に際しての麻酔法によって、死亡率には差がないが、合併症の種類に差が出る。

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