成人外傷患者におけ迅速導入挿管のためのケタミン:後ろ向き観察研究

ケタミン.png・外傷患者集団では、ケタミンは一般的に迅速導入中に使用される。ただし、ケタミンは重要な副作用と関連付けられているため、本研究では、ケタミンによる導入後の外傷患者の院内死亡率と他の導入剤との比較を試みた。

・地区外傷登録簿と診療録を使用して、2 年間に、病院前段階か、または最初に 2 つの都市レベル 1 外傷センターの外傷救急室で挿管された成人外傷患者を、後ろ向き的に特定した。年齢、性別、傷害重症度スコア(ISS)、収縮期血圧(SBP)<90 mmHg、病院前グラスゴー昏睡尺度(GCS)スコアで調整しつつロジスティック回帰を使用して、病院内死亡率をケタミン vs 他の薬剤で挿管された患者について比較した。

・合計 343 人の外傷患者が含まれ、ISS の中央値は 25 であった[17-34]。最も頻繁に使用された導入剤は、ケタミン(36%)とプロポフォール(36%)で、エトミデート(9%)とミダゾラム(5%)がそれに続いた。選択薬剤について、ISS または SBP<90 mmHg の有無に、差はなかったが、ケタミンで挿管した患者の方が、病院前の GCS スコアは高かった(中央値 8 vs 5、p=0.001)。ケタミンで挿管された患者の死亡率は 18% であったが、他の薬剤で挿管された患者では 27% であった(p=0.14)。これは、多変数ロジスティック回帰分析では統計的に依然として有意ではないままであった(オッズ比 0.68[0.33-1.41]、p=0.30)。

外傷後の初期段階で挿管された患者で、他の薬剤(プロポフォール、エトミデート、ミダゾラム)と比較して、ケタミンを使用した場合に患者の死亡率に統計的に有意な差はなかった。

とりあえず有意差はないけど、もっとサンプルサイズを増やせば、有意差が出るかもしれないな。ケタミンは昇圧剤を併用しつつ鎮静剤を使用するような 1 剤 2 役の効果があるからな〜。

【出典】
Ketamine for Rapid Sequence Intubation in Adult Trauma Patients: A Retrospective Observational Study
Acta Anaesthesiol Scand . 2020 Jun 12. doi: 10.1111/aas.13651. Online ahead of print.

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