冠動脈バイパス術前の無症候性頸動脈狭窄の保存的管理と頸動脈内膜剥離術:後ろ向き研究

CEA.png・著者らの後ろ向きな単施設研究は、CABG の前に未治療の無症候性頸動脈狭窄≧60% の患者と比較して、頸動脈内膜剥離術(CEA)の安全性を評価することを目的としている。

・この単施設後ろ向き研究には、2004 年から 2017 年までに CABG で治療された無症候性の片側性頸動脈狭窄症の 174 人の患者が含まれた。そのうち 106 人の患者は、同時(n=62)または段階的(n=44)アプローチのいずれかによって、心臓手術前に CEA を受けた。未治療の頸動脈狭窄を有する患者を、対照群とした(CEA なしの群; n=68)。

・平均狭窄グレードは CEA 群の方が高かった(CEA 83%(±1)、CEAなし 71%(±1)、p<0.0001)。全体的な脳梗塞率は 5/174(3%)であり、CEA なしの群での脳梗塞の発生率が高いためであった(CEA:0/106(0%)vs CEA なし 5/68(7%)、p=0.0083)。全体の死亡率は 1% で、群間で同等であった(CEA:2/106(2%); CEA なし 0/68(0%)、p=0.5211)。脳梗塞関連の死亡は観察されなかった。心筋梗塞(p=1.0)、心房細動(p=0.1931)、せん妄(p=0.2106)、IMC/ICU 在室(p=0.1542)の発生率に関して、群は同様であった。心筋梗塞に関して、同時アプローチと段階的アプローチ間でのサブ群分析に有意差は見られなかった(同時:1/62(1%) vs 段階的:1/44(1%); p=1.0)。

局所麻酔下での段階的、または全身麻酔下での同時手術として実施される CEA は、CABG に先立つ脳梗塞リスクを軽減する可能性がある。

頸動脈狭窄≧60% の患者では、CABG を受ける前に、CEA を行った方が予後が良さそうだ。

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