内視鏡下副鼻腔手術後の麻酔管理と麻酔後の回復

ESS.png・内視鏡下副鼻腔手術(ESS)後の麻酔回復の遅延は、直後の合併症の指標となり、医療効率に悪影響を及ぼしうる。本研究は、臨床診療の改善に焦点を当てて臨床因子を検討することを目的としている。

・2014 年から 2018 年まで全身麻酔下で ESS を受けた患者の診療録がレビューされた。コホートの麻酔回復の四分位範囲に基づいて、上位四分位の患者は「遅延」として分類され、下位3四分位は「目標」回復として分類された。患者と手術的特徴を調査した。

・ESS を受けた 416 人の患者を分析したところ、麻酔回復時間の中央値は 48[35-66]分であった。回復遅延は、高い肥満指数(10kg/m2あたりのオッズ比 1.50[95%信頼区間1.03-2.18]、P=0.03)、手術時間(1 時間当たり 1.37[1.10-1.72]/時間、P<0.01)であった。逆に、目標回復は術前アセトアミノフェン(0.61[0.38-0.98]、P=0.04)、術中レミフェンタニル(0.??55[0.32-0.93]、P=0.03)と関連していた。回復が遅延した患者では、激しい疼痛(33(31.7%) vs 25(8.0%)、P<0.01)、呼吸抑制(7[6.7] vs 2[0.6]、P<0.01)、過剰鎮静(39[37.5] vs 39[12.5]、P<0.01)、レスキューオピオイドの必要性(52[50] vs 71[22.8]、P<0.01)の割合が高かった。先制アセトアミノフェンを投与された患者は、麻酔後回復時間の短縮に加えて、重度の疼痛(OR 0.55[0.31-0.98]、P=0.04)および悪心嘔吐(0.39[0.17-0.87]、P=0.02)の割合が少なかった。

・著者らの調査結果は、ESS におけるアセトアミノフェンとレミフェンタニルの使用を裏付けし、麻酔の回復を促進する。先制アセトアミノフェンを広く検討することで、ESS の術後の快適性をさらに高めることができる。
POINTESS に際してのレミフェンタニルとアセトアミノフェンの使用は、術後回復を早め、患者快適性を高めるので推奨される。
【出典】
Anesthesia Management and Postanesthetic Recovery Following Endoscopic Sinus Surgery
Laryngoscope . 2020 Jul 11. doi: 10.1002/lary.28862. Online ahead of print.

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