■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/07/14

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【問題1】(免疫) 麻酔と免疫で正しいのはどれか。

ア:笑気は骨髄の造血機能を亢進させる。

イ:in vivo では、ハロセンは好中球の遊走(chemotaxis)を抑制する。

ウ:麻薬類は補体を賦活しない。

エ:麻薬は貪食作用を亢進させる。

オ:局所麻酔薬は白血球の遊走を抑制しない。


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[解説] 笑気やハロセンは骨髄や網内系の造血機能を抑制する。in vivo では、ハロセンは好中球の遊走(chemotaxis)を抑制する。麻酔と手術との組み合わせが補体値の減少と関連しており、C3分解産物の増加からみて、補体経路の賦活が考えられる。食作用はエーテル、ハロセン、笑気、麻薬によって抑制される。局所麻酔薬は白血球の遊走を抑制する。


[正解] (イ) [出典] 第30回麻酔指導医認定筆記試験:A17




【問題2】(心臓・血管) 次の薬物のうち気管内へ投与してはいけないのはどれか?
1) ボスミン
3) メイロン
5) ナロキソン
2) キシロカイン
4) アトロピン


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[解説] 気管内投与可能な薬物としては、気管粘膜を障害しないボスミン、アトロピン、キシロカイン、ナロキソンが挙げられる。カルシウム剤やメイロンは気管内投与してはいけない。薬物を気管内投与する場合の、投与量は静注投与量の2〜2.5倍(生理食塩水で10mlに希釈)程度とする。


[正解] 3 [出典] 研修医ノートP259



【問題3】(妊婦) 妊娠に対する脊椎麻酔について正しいのはどれか。

ア:母体の収縮期血圧が70mmHg以下になると、胎児徐脈をきたす。

イ:麻酔の頭側への拡がりは非妊娠に比べ妊婦では大きい。

ウ:Furguson 反射を抑制する。

エ:脊椎麻酔後頭痛の発生頻度は非妊婦に比べ妊婦の方が高い。

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[解説] 母体は80〜90mmHgの収縮期血圧に耐え、脳、心臓、腎臓に対する悪い効果は見られないのに対し、胎児は母体の動脈圧低下に感受性が高い。これは、子宮血流には自己調節能がなく、血圧低下に応じて子宮血流が減少するためである。母体収縮期血圧が70mmHg以下になると持続的胎児徐脈が起こる。妊婦では非妊婦に比し、有意に効果発現が速く、より高い麻酔高が得られ、麻酔持続時間も長い。Furguson反射(下部産道の伸展により下垂体からオキシトシン放出が増加する)は、脊椎麻酔や硬膜外麻酔により抑制される。脊椎麻酔後頭痛の発生頻度は妊婦>非妊婦である。


[正解] 全て [出典] 第32回麻酔指導医認定筆記試験:B11



【問題4】(小児外科領域の麻酔) 小児における体温管理について正しい記述はどれか。

ア:新生児ではラジアントウォーマが役立つ。

イ:頭部からの熱の喪失は体温喪失の約10%を占める。

ウ:加温ブランケットは、小児では体温維持に役立つ。

エ:ラジアントウォーマのサーボ温度調節の指標には核心温度を用いる。

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[解説] ラジアントウォーマのサーボ温度調節の指標には皮膚温を用いる。手術中の頭部からの熱損失は、全体の熱損失の80%にも達するという報告がある。


[正解] (ア)、(ウ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集

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