■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/08/04

TEST1.png




【問題1】(呼吸) 閉塞性障害をきたす疾患として適当でないものはどれか?
1) 誤嚥性肺炎
3) 慢性気管支炎
5) 肺気腫
2) 気管支喘息
4) 嚢胞線維症


    ▼

    ▼

    ▼

[解説] 肺機能検査上、%VC(=VC/被験者の予測値)<80%;拘束性障害、%FEV1.0(=FEV1.0/FVC)<70%;閉塞性障害.双方を満たすものを混合性障害とする。閉塞性障害をきたす病態:慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎〜肺気腫)、気管支喘息、嚢胞線維症、びまん性汎細気管支炎. 拘束性障害をきたす病態:肺内要因としては間質性肺炎(肺線維症)、肺水腫、誤嚥性肺炎、ARDS、肺外要因としては胸郭形成術後、胸郭変形、胸膜疾患、横隔膜の圧迫などがある。


[正解] 1 [出典]




【問題2】(中枢神経系) 内頚静脈酸素飽和度の正常値はどれか?
1) 70±5mmHg
3) 75±5mmHg
5) 82±5mmHg
2) 62±4mmHg
4) 54±4mmHg


    ▼

    ▼

    ▼

[解説] 内頚静脈酸素飽和度(SjO2)は、脳に対する酸素供給と脳の酸素消費のバランスを反映している。健常人のSjO2=62±4mmHgであり、酸素消費量の酸素供給量に対する比を酸素摂取率(O2ER=(SaO2-SjO2)/SaO2)と呼び、35%前後である。脳の酸素消費量が増加する病態、脳への酸素供給量が減少する病態ではSjO2は減少し、O2ERは増加することが多く、一方脳の酸素消費量が減少する病態、脳への酸素供給量が増加する病態ではSjO2は増加し、O2ERは減少する。このようにSjO2やO2ERは脳酸素化の指標を表わすパラメータとして非常に優れている。


[正解] 2 [出典] 救急医学Vol21-No12-p1547



【問題3】(周術期の呼吸不全) 呼吸調節について正しい記述はどれか。

ア:延髄の呼吸中枢は、主として低酸素血症に反応する。

イ:慢性的に高二酸化炭素症がある患者に高濃度の酸素を投与すると呼吸が抑制される。

ウ:大動脈小体は、高二酸化炭素症に強く反応して換気増加を起こす。

エ:代謝性アシドーシスがあると呼吸の促進が起こる。

    ▼

    ▼

    ▼

[解説] 延髄の化学受容体は二酸化炭素分圧に反応し、大動脈小体、頚動脈小体といった末梢化学受容体は酸素分圧低下、pH低下に反応する。酸素飽和度は酸素含有量低下には反応しない。呼吸中枢はオピオイド、バルビツレート、吸入麻酔薬などにより抑制される。延髄の呼吸中枢は呼吸のペースメーカとして換気のリズムを形成する。換気反応の80%は延髄呼吸中枢の影響下にある。


[正解] (イ)、(エ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集




【問題4】(中枢神経) 回転性めまいと難聴を訴える患者では次のどれを考えるか?
1) クモ膜下出血
3) 突発性難聴
5) 起立性低血圧
2) メニエル病
4) 前庭神経炎


    ▼

    ▼

    ▼

[解説] 回転性めまいと頭痛を訴える患者では小脳出血・梗塞とクモ膜下出血を考える必要がある。回転性めまいと難聴を訴える患者では突発性難聴を、回転性めまいと耳鳴を訴える患者ではメニエル病を、頭囲変換時のみ短時間の回転性めまいを生じ、繰り返すと減衰する場合には良性発作性頭位変換眩暈症を、誘発されない単独の回転性めまいで長時間持続する場合には前庭神経炎と脳幹梗塞を、回転性めまいに口唇周囲。頬のしびれ感や感覚低下を伴う場合には脳幹の循環不全を考える。


[正解] 3 [出典] 内科レジデントマニュアルP14

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント