全身麻酔下の人工膝関節全置換術後のデキサメタゾン添加関節周囲麻酔薬浸潤と術後悪心嘔吐との関係:後ろ向き観察研究

デキサメタゾン1.png・コルチコステロイドを用いた関節周囲麻酔浸潤(PAI)は、人工膝関節全置換術(TKA)後の疼痛管理の 1 手段である。全身性コルチコステロイドは、術後悪心嘔吐(PONV)の予防のための確立された制吐剤である。この後ろ向き的観察研究の目的は、TKA を受けた患者で、PAI に追加されたデキサメタゾンと PONV との関係を明らかにすることであった。

デキサメタゾン有りと無なしの場合で、ロピバカインを使用して PAI を受けた 435 人の患者のデータをレビューした。主要評価項目は、TKA 後 24 時間以内の PONV の発生率であった。術後 1 年以内の切開深部と臓器/腔における手術部位感染症(SSI)の発生率も評価された。

・PONV の全体的な発生率は 23.2% であった。多変量ロジスティック回帰分析は、PAI 添加デキサメタゾンが PONV の発生率の低下と独立して関連していたことを示した(調整オッズ比、0.23、95% 信頼区間、0.12〜0.44、P<0.001)。24 時間以内の PONV の発生率とレスキュー鎮痛剤必要量は、PAI のみを受けた患者よりもデキサメタゾン添加 PAI を受けた患者の方が低かった(それぞれ 19.5% vs 49.1%、P<0.001、7.9% vs 29.1%、P<0.001)。SSI は、PAI のみを受けた 55 人の患者のうち 1 人で発症したが、デキサメタゾン添加 PAI を受けた患者では発症しなかった。

術後疼痛管理のために PAI に追加されたデキサメタゾンは、TKA 後 24 時間以内の PONV のリスク低下と独立して関連していた。

デキサメタゾンは、全身投与しても、局所投与しても、PONV には有効なようだ。鎮痛効果に関してもそうなのかな?

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