2009〜2018 年における韓国麻酔学会に持ち込まれ高齢患者と若年患者の麻酔に関する法的訴訟の比較分析

麻酔訴訟.png・手術や麻酔を受ける患者の平均年齢は増加しているが、異なる年齢群間での麻酔関連の傷害における差は報告されていない。本研究は、韓国麻酔学会(KSA)に問い合わせのあった麻酔関連の傷害に関する紛争に基づいて、高齢患者と若年患者を比較した。

・2009 年から 2018 年までに KSA に照会された麻酔関連の傷害に関する紛争を後ろ向き的に分析した。重複、不完全なデータ、局所麻酔の症例、年齢 18 歳以下または、年齢 55〜64 歳の患者を除外した後、対象を高齢者(年齢 ≧65 歳)と若年者(年齢 19〜54 歳)の年齢層に分けた。KSA データベースに含まれるパラメーターを、これら 2 群間で比較した。

研究に含まれた 115 症例には、高齢群からの 28 症例と若年群からの 87 症例が含まれた。麻酔関連の有害事象の予防可能な症例の割合は、高齢者(25%)と若年者(48.3%)の間で有意に異なっていた。高齢者群の最もよく見られる医療紛争は、全身麻酔、整形外科手術、地域病院、麻酔科医に関連していたのに対し、若年者群の紛争は、鎮静、形成外科、地域診療所、非麻酔科医に関連していた。

・年齢群による麻酔特性の差を理解することに加えて、予防可能な麻酔関連の有害事象を減らすための手段を開発することも必要である。さらに、麻酔関連の紛争の登録を継続する必要があり、麻酔関連事故を防止するための自発的な報告システムを確立する必要がある。

韓国では、日本と同様な麻酔関連事故の報告制度がまだ確立していないのかな?

【出典】
Comparative Analysis of Anesthetic Legal Disputes between Older and Younger Patients Referred to the Korean Society of Anesthesiologists in 2009-2018
Ann Geriatr Med Res . 2019 Dec;23(4):204-211. doi: 10.4235/agmr.19.0026. Epub 2019 Dec 23.

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