■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/09/16

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【問題1】(代謝) 周術期の肝障害について正しいものはどれか?

ア:肝腎症候群では尿比重>1010である。

イ:血中アルブミン濃度の低下は、急性肝疾患の指標となる。

ウ:門脈シャント手術後の死亡率は、Child分類 class C で76%であった。

エ:急性尿細管壊死は、尿中Na濃度<10mEq/Lとなる。

オ:C型肝炎患者から針刺し事故を起こした場合は、高力価HCV免疫グロブリンを投与する。


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[解説] ア:○:肝腎症候群では尿比重>1010である。急性尿細管壊死は、尿比重=1010〜1015となる。
イ:×:アルブミンの血漿内半減期は長いため、肝疾患の合成能の低下により血中アルブミン濃度が低下するには20日はかかる。したがって、血中アルブミン濃度の低下は、慢性肝疾患の指標となる。
ウ:○:門脈シャント手術後の死亡率は、Child分類 class A、B、C で各10、31、76%であった。
エ:×:急性尿細管壊死は、尿中Na濃度50〜70mEq/Lとなる。一方、肝腎症候群では、<10mEq/Lとなる。
オ:×:C型肝炎患者から針刺し事故を起こした場合は、免疫グロブリン投与の有効性は不明だが、投与している施設もある。ワクチンはない。針刺し事故による感染の有無を調査するために、3ヶ月後、6ヶ月後に検査を行い、ウイルス及び肝酵素の上昇の有無を調べる。感染が判明した場合は、αインターフェロンとリバビリンの投与が勧められているが、、治療効果は不明である。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p305-311



【問題2】(肝・腎・消化管) ウィルス性劇症肝炎のうちで最も予後がよいのはどれか?
1) E型 2) B型 3) C型 4) D型 5) A型

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[解説] 劇症肝炎とは、肝炎のうち症状発現後8週以内に高度の肝機能障害に基づいて肝性昏睡 II 度以上の脳症をきたし、プロトロンビン時間40%以下を示すものである。そのうちには、発病後10日以内に脳症が発生する急性型と、11日以後に発生する亜急性型がある。劇症肝炎のうち、日本では80%以上がウィルスによるものであり、救命率は20〜30%である。A型は予後が良好なことが多く、C型は予後不良例が多い。


[正解] 5 [出典] 内科レジデント実践マニュアルP165




【問題3】(心臓・血管) ショックの5Pに含まれないものはどれか?
1) palpitation
3) pallor
5) perspiration
2) pulmonary deficiency
4) pulselessness


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[解説] 出血性ショックの症状は、ショックの5Pとして有名な症状.pallor(顔面蒼白)、prostration(虚脱)、perspiration(冷汗)、pulselessness(脈拍触知不可)、pulmonary deficiency(呼吸不全)を典型的に示す患者が多い。palpitation(動悸)はショックの5Pには含まれない。


[正解] 1 [出典] 今日の救急治療指診P16


【トラブル・シューティング】〜麻酔緊急Vol.1p56

(術後管理)『気管内チューブ抜管時の気道トラブル』

●喉頭痙攣:①発生機序=異物を排除するための生理的防御機構が病的に亢進し喉頭を閉鎖 ②予防:喉頭を刺激する気道の分泌物を除去すること、抜管のタイミング(深いか、完全覚醒か)は重要、リドカイン静注 ③治療:SCC、100%酸素強制換気、気管マッサージで咳嗽誘発 ●気管内チューブ抜去困難例:①カフのパイロットチューブの閉塞例→カフを輪状甲状膜まで引き抜き、細い注射針でカフを刺して空気を抜く ②顔面・頚部手術でキルシュナー鋼線のチューブ貫通例 ③肺動脈縫合糸がチューブにかかった例 ④胃管が喉頭、咽頭部でチューブに絡まった例




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