ビデオ喉頭鏡を使用した経鼻気管挿管中の血行動態変化を防ぐためのレミフェンタニルの最適効果部位濃度

経鼻挿管.png・鼻腔挿管は、口腔または頸部の手術を行う際に視野を確保するために最も一般的に使用される方法である。経口気管挿管と同様に、経鼻気管挿管は喉頭鏡を使用する。循環動態変化は交感神経系の刺激により発生する。最近、この変化を最小限に抑えるために、直接喉頭鏡ブレードの端にカメラが取り付けられたビデオ喉頭鏡が使用されている。本研究では、ビデオ喉頭鏡による経鼻気管挿管時の循環動態反応を最小限に抑えるためのレミフェンタニルの最適効果部位濃度(Ce)を調査した。

・年齢 19 歳から 60 歳までの 21 名の患者が待機手術を受ける予定で、本研究に含まれた。麻酔は、プロポフォールをゆっくりと注射することにより導入された。同時に、レミフェンタニルの注入は、目標制御注入法(TCI)を介して 30 ng/ml で開始された。レミフェンタニルが設定された Ce に達したら、ビデオ喉頭鏡を使用して経鼻気管挿管を行った。患者の血圧と心拍数を、導入前、挿管直前と直後、挿管の 1 分後に確認した。循環動態安定性は、経鼻気管挿管前後に収縮期血圧と心拍数が 20% 増加することと定義された。各患者の反応により、0.3 ng/ml 間隔で次の患者のレミフェンタニルの Ce が決定された。

・投与されたレミフェンタニル Ce は、評価された患者に対して 2.4〜 3.6 ng/ml の範囲であった。レミフェンタニルの推定最適効果部位濃度は 3.22 と 4.25 ng/ml であり、それぞれ循環動態安定性を維持する確率が 50% および 95% であった。

ビデオ喉頭鏡を使用した経鼻気管挿管は、レミフェンタニルの最適効果部位濃度(Ce50、3.22 ng/ml、Ce95、4.25 ng/ml)を使用することにより、循環動態に安定した状態でうまくに実行できる。

ビデオ喉頭鏡下の経鼻気管挿管で、循環動態を安定した状態で留置するには、レミフェンタニルの効果部位濃度で 3〜4 ng/ml が必要である。

【出典】
Optimal effect-site concentration of remifentanil to prevent hemodynamic changes during nasotracheal intubation using a video laryngoscope
J Dent Anesth Pain Med . 2020 Aug;20(4):195-202. doi: 10.17245/jdapm.2020.20.4.195. Epub 2020 Aug 27.

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