人工股関節再置換術における脊椎麻酔 vs 全身麻酔の転帰:傾向スコアを一致させたコホート分析

THA2.png・脊椎麻酔は、以前に、人工膝関節全置換術において全身麻酔と比較して患者の転帰を改善することが示されている。本研究は、脊椎麻酔と全身麻酔との間で、人工股関節再置換術(THA)において、術中と術後の転帰の潜在的な違いを評価することを目的とした。

・リビジョン THA を受けた合計 2,656 人の連続患者が評価された。傾向スコア調整多変量ロジスティック回帰分析を適用して、群間の変動を調節し、麻酔の種類に伴う転帰と合併症の差を評価した。

・傾向スコアマッチングの結果、各麻酔コホートに 265 人の患者を 1:1 でマッチングした。多変量解析により、全身麻酔を受けた患者の手術時間の方が有意に長く(174.8 vs 161.3、P<0.01)、術中出血量(4??02.6 vs 305.5 mL、P<0.01)と周術期全出血量(1802.2 vs 1,684.2 mL、P< 0.01)が有意に多かった。さらに、全身麻酔を受けた患者は、2 つ以上の院内合併症(オッズ比、4.51、P<0.01)と在院期間の延長(オッズ比、2.45、P=0.02)のオッズが高いことが分かった。

・著者らの研究では、リビジョン THA に際して脊椎麻酔を受けた傾向一致患者は、全身麻酔を受けた患者と比較して、手術時間、周術期出血量、合併症の顕著な減少を示し、脊椎麻酔は、リビジョン THA において、全身麻酔の実行可能な代替策であることを示唆している。

リビジョン THA は出血量が多くなりやすいので、脊椎麻酔の方が術中維持血圧が低く、出血量も少なくて済むのだろう。

【出典】
Outcome of Spinal Versus General Anesthesia in Revision Total Hip Arthroplasty: A Propensity Score-Matched Cohort Analysis
J Am Acad Orthop Surg . 2020 Sep 17. doi: 10.5435/JAAOS-D-20-00797. Online ahead of print.

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