硬膜外麻酔を用いた帝王切開術患者に対する術前経口炭水化物投与の効果:予備研究

術前飲料.png・本研究の目的は、硬膜外麻酔を用いた帝王切開術を受ける患者に対する術前経口炭水化物投与の効果を評価することであった。

・無作為化比較臨床試験で、帝王切開術を受ける患者 75 名(ASA-PS I-II)を、炭水化物飲料(CHO 群)、フレーバーウォーター(プラセボ群)、絶食群のいずれかに無作為に割り付けた。CHO 群とプラセボ群では、CHO 群とプラセボ群は二重盲式とし、術前 2 時間前に 300mL の飲用物を投与した。喉の口渇、空腹感、不安度を評価するために患者の視覚アナログスコアを評価し、手術期間中の胃幽門断面積を超音波検査で記録した。インスリン抵抗性は、投与前と術後に評価した血糖値とインスリン値に基づいて算出した。

CHO 群とプラセボ群では、胃幽門断面積の点で胃液量の増加は認められず、有害事象は認められなかった。術前ベースラインでの視覚アナログスケールのスコアは群間で差がなかった。術前待機期間中、CHO 製剤は水(プラセボ)よりも効率的に喉の口渇と不安感のみならず空腹感も減少させた(P<0.05)が、水では減少しなかった。摂取前のインスリン抵抗性については、群間で差は認められなかった。術前と比較すると、インスリン抵抗性は全群で統計学的に有意な上昇を示した(P<0.05)が、絶食群とプラセボ群では CHO 群よりも有意に高かった(P<0.05)

CHO の術前投与は、術後のインスリン抵抗性を低下させ、妊婦の快適性を高め、帝王切開術の術前期の喉の口渇、空腹感、不安感の軽減につながる。

帝王切開において、術前の経口炭水化物飲料の投与によって、インスリン抵抗性の低下、口喝・空腹感の低下、不安の軽減が得られると。

【出典】
Effect of Preoperative Oral Carbohydrate Administration on Patients Undergoing Cesarean Section with Epidural Anesthesia: A Pilot Study
J Perianesth Nurs. 2020 Nov 22;S1089-9472(20)30164-7. doi: 10.1016/j.jopan.2020.05.006. Online ahead of print.

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