妊娠中の重度の悪心嘔吐の既往は、乳房再建を伴わない乳癌手術後の術後悪心嘔吐の高い発生率を予測する

PONV.png・術後悪心嘔吐(PONV)は、チーチンに制吐剤を投与しているにもかかわらず、乳癌手術後の患者の最大 30% で発生している。妊娠中の嘔気嘔吐の既往歴(NVP)は、帝王切開分娩における術中の嘔気嘔吐の危険因子として報告されている。それにもかかわらず、妊娠中の重度の嘔気嘔吐の既往歴(SNVP)が PONV の高い発生率のと関連しているかどうかは明らかにされていない。

・本研究では、乳癌手術を予定していた連続女性患者 121 例を研究群(30 例、SNVP を有する)か、または対照群(91 例、軽度の NVP(MNVP)を有する)に割り付けた。術後 6 時間後、12 時間後、24 時間後、36 時間後の麻酔回復室(PACU)での PONV 発生率とレスキュー制吐剤の必要量を記録した。さらに、術後疼痛、満足度、乳癌組織の ER/PR 状態と SNVP および PONV との関係についても検討した。

・115 人の患者のデータを解析した。SNVP 群の PONV 発生率は、術後 6 時間(P<0.005)、12 時間(P<0.05)、24 時間(P<0.05)で MNVP 群よりも有意に高かった。MNVP 群の PONV 発症率は SNVP 群に比べて約 30% 低かった。また、SNVP 群では、PONV の重症化、レスキュー制吐薬の要求回数の増加、患者満足度の低下、めまいの増加が認められた。しかし、乳癌組織の ER/PR の状態と SNVP および PONV との間には何の関係も認められなかった。

MNVP 患者と比較して、SNVP 既往歴のある患者は PONV と重度 PONV の発生率が高く、術後の制吐剤の必要回数が多く、満足度が低かった。

妊娠中に重度の悪心嘔吐のあった患者では、乳癌術後にも PONV の発生率が高く、重症であることが多いと。

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