手術を受けた一見正常な成人患者における挿管困難性を判断するための異なる気道検査の評価

気管挿管2.png・患者の気道の維持が不十分な場合、麻酔関連の罹患率と死亡率の主な原因となる。本研究は、外科手術を受ける「正常」と思われる成人患者における気管挿管困難のリスクを判断するために、よくある術前臨床検査を評価することを目的としている。

・2019 年 5 月 20 日から 2020 年 2 月 11 日までの期間に、ヨルダンの学術医療センターで外科手術を受けた 160 人の連続成人患者を対象に、前向き観察コホート研究を実施した。気道リスク層別化の術前評価は、下顎突出テスト(MPT)、甲状頤間距離(TMD)および胸骨頤間距離(SMD)、切歯間距離(IIG)、舌突出ありの修正マランパチ検査(MMT-TP)および舌突出なしの修正マランパチ検査(MMT-NTP)を用いて行った。MPT のグレード C、TMD≦6cm、SMD≦12cm、MMT のグレード III と IV は、気管挿管困難の予測因子と考えられた。甲状軟骨と輪状軟骨への後方・上方・右方圧迫(BURP)操作を伴う喉頭鏡視野の修正 Cormack-Lehane 分類(MCLG)も記録されており、グレード 2B、3、4 は挿管困難気道と考えられた。

・15 例(9.4%)の患者は MCLG 2B、3、4 に分類され、年齢は MCLG グレードと有意に関連していた(P=0.028)。MMT-TP の感度と Youden's index が最も低いことがわかった(それぞれ 40%、0.29)。MPT は最も正確で特異的な検査であり(それぞれ 90.63%、95.17%)、PPV(50%)、Youden's index(0.42)、曲線下面積(AUC)(0.781)が最も高かった。MPT の二変量解析と平均 TMD と平均 SMD の t 検定により,これらの気道検査と挿管困難との間に有意な関連が認められた(P値:それぞれ<0.001、0.02、<0.01)

MPT は、精度、特異度、陽性予測値が最高で、感度が良好であり、気管挿管困難の術前予測のためのルーチンスクリーニング検査として使用できる可能性がある。

下顎突出テストは、下顎を前出させて、下顎門歯を上顎門歯よりも前出できるものを A 群、上顎門歯と咬合できる場合を B 群、上顎門歯と咬合できるまで前出できない場合を C 群と分類する方法。

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