外来手術を受けた患者の麻酔回復室在室期間に及ぼす末梢神経ブロックの影響:後ろ向きコホート研究

末梢神経ブロック.png・末梢区域麻酔/鎮痛は、麻酔回復室(PACU)在室期間延長の重要な修正要因である疼痛の軽減と嘔気嘔吐の予防により、外来手術センターの効率を高める可能性がある。著者らは、末梢神経ブロック(PNB)の使用が外来手術における PACU 在室期間の短縮と関連していると仮説を立てた

・本後ろ向きコホート研究では、著者ららは、2008 年から 2018 年までに大学関連医療センターで成人の外来手術症例のデータを分析した。これらの症例では PNB が実行可能な麻酔選択肢であった(すなわち、これらの処置では日常的に行われていた)。PNB の使用と主要評価項目たる PACU 在室期間との関連を評価した。重要な副次評価項目として、術中オピオイド投与量を比較した。解析は患者の人口統計データ、併存疾患、術中因子で調整した。

・合計 57 040 例が解析され、そのうち 13 648 例(23.9%)が PNB を受けていた。PNB の使用は PACU 在室時間の短縮と関連していた(7.3 分短縮、95%CI 6.1〜8.6、p<0.001)。この関連は、所用時間の長い手術(11.2 分短縮、95%CI 9.0〜13.4)および下肢足関節部手術を受けた患者(15.1 分短縮、95%CI 5.5〜24.6)で最も顕著であった。術中オピオイド投与量は、脊柱管ブロックを受けた患者で有意に低かった(経口モルヒネ等価量 9.40mg の減少、95%CI 8.34〜10.46、p<0.001)。

PNB の使用は外来手術患者の PACU 在室期間を有意に短縮したが、これはひとつには、術中オピオイド必要量の減少に起因している可能性がある。
POINT末梢神経ブロックの使用は、相対的に全身麻酔やオピオイド使用量を減少させて、麻酔回復室在室時間を短縮する。
【出典】
Effect of peripheral nerve blocks on postanesthesia care unit length of stay in patients undergoing ambulatory surgery: a retrospective cohort study
Reg Anesth Pain Med. 2021 Jan 15;rapm-2020-102231. doi: 10.1136/rapm-2020-102231. Online ahead of print.

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