妊娠高血圧症を有する妊産婦における挿管後の血行動態変化を予防するための薬理学的戦略。ネットワークメタ分析

高血圧15.png・ このネットワークメタ分析(NMA)は、帝王切開を受ける高血圧症の妊婦における全身麻酔に際しての挿管による血行動態の不安定性を緩和するために用いられる薬理学的戦略の相対的な有効性と安全性を明らかにすることを目的とした。

・妊娠高血圧症を有する妊婦における挿管時の血行動態不安定性を緩和するために用いられた薬理学的戦略の効果を比較した無作為化比較試験を検討した。主要評価項目は挿管後の最高血圧と心拍数、副次評価項目は 1 分後と 5 分後の Apgar スコアであった。NMA により、戦略間の直接的・間接的な比較を統合することができた。

・619 人の患者を対象に 9 種類の薬理学的戦略を評価した 12 件の研究が含まれた。累積順位曲線の表面積によると、最大平均動脈圧は高用量レミフェンタニル(99.4%)が最も低く、次いでニトログリセリン(73.6%)、ラベタロール(60.9%)の順であった。最大心拍数はラベタロール(99.9%)が最も低く、次いで高用量レミフェンタニル(81.2%)、フェンタニル(61.6%)であった。1 分後のアッガースコアは低用量レミフェンタニルの方が高用量レミフェンタニルよりも高かった(平均差 0.726;95% 信頼区間0.056〜1.396;I2=0.0%)。

全身麻酔下での帝王切開時の妊娠高血圧症妊婦において、高用量レミフェンタニルは血圧変化が最小であるがが、ラベタロールは正常心拍数の維持に最も効果的である。

血圧変動を最小限に抑えるのならば高用量レミフェンタニル、心拍数の変動を抑えるのならラベタロ−ルがよいと。

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