放射線室で麻酔科医が行うプロポフォールを用いた小児用鎮静に伴う有害事象の独立危険因子:前向き観察研究

小児のCT検査.png◆既に知られていること
・プロポフォールベースの小児鎮静は、専門の麻酔科医だけが行っても、必ずしも有害事象がないわけではない。
◆最新情報
・心臓や神経系合併症、鎮静前の啼泣、いびきや上気道感染症の既往、鎮静時間の延長は、呼吸器系の有害事象の発生と独立して関連していた。
・鎮静前の積極的な管理は、小児の呼吸器有害事象を予防するために重要である。

・本研究は、小児の鎮静に伴う有害事象の種類と頻度、呼吸器合併症の危険因子を明らかにすることを目的とした。

・この単施設前向き観察研究は、三次大学病院の放射線科室で 2 年間実施された。CT か、または MRI 検査のために麻酔科医のみによる鎮静を受けた年齢 18 歳未満の患者を対象とした。プロポフォールを用いた鎮静に伴う呼吸器合併症を含む有害事象の危険因子を同定するために、単変量および多変量ロジスティック回帰分析を行った。さらに、著者らの知見の頑健性を評価するために、1: 5 の傾向スコアマッチング分析を用いた感度検定を行った。

・2569 人の小児のうち、3.9% が鎮静に関連した呼吸器系の問題をきたした。1:5 の傾向スコアマッチング分析の後、心疾患および神経学的合併症、鎮静前の啼泣、いびきや上気道感染症の既往、長時間の鎮静は、呼吸器系の有害事象の発生と独立して関連していた。

・小児鎮静に際しての著者らのプロトコルは、高い成功率と致死的な合併症の可能性が低いことを示しているが、プロポフォールベースの鎮静の前に積極的な管理を行うことは、小児の呼吸器系有害事象を防ぐために重要である。

放射線室での小児鎮静に際しても、通常の手術室内での小児麻酔についての呼吸器合併症の危険因子と変わらないようだ。

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