■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2021/01/22

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【問題1】(溺水・中毒・体温) 一酸化炭素中毒に対して100%酸素による人工呼吸を行うのはCOHbが何%以上の時か?
1) 5% 2) 40% 3) 10% 4) 20% 5) 1%

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[解説] 一酸化炭素中毒で高度の意識障害があり、血液pH≦7.25、COHb≧40%の場合は、高圧酸素療法の絶対的適応であり、専門施設に移送する必要がある。COHb≧20%や軽度の意識障害を認める場合には、100%酸素による強制換気を行う。意識清明でCOHb<20%の軽症例は、マスクによる純酸素5〜6L投与でよい。


[正解] 4 [出典] 今日の治療96




【問題2】(体液・電解質) 次のうち最も確からしいのはどれか?
1) 高浸透圧ならば高Na
3) 低NaであればNa不足
5) 低Naであれば低浸透圧
2) 低浸透圧ならば低Na
4) 高NaであればNa過剰


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[解説] 血清Na値から分るのは、水とNaのバランスであり、体内総Na量の増減は不明である。低NaであってもNa不足とはいえない。同様に高NaであってもNa過剰とはいえない。高Naであれば必ず高浸透圧であるが、高浸透圧は必ずしも高Naを意味しない。低浸透圧であれば必ず低Na血症であるが、低Naは必ずしも低浸透圧を意味しない。高脂血症、高蛋白血症、高血糖では血漿水分の低下により(正常血漿中の水分の7%は蛋白、脂質が占める)みかけ上の低Naを示す(偽性低Na)。


[正解] 2 [出典] 手術直後の患者管理p100〜102



【問題3】(局所麻酔) 局所麻酔薬について正しいのはどれか。

ア:投与された組織のpHが低いと、解離した局麻薬の遊離型塩基/陽イオン(非電荷型/荷電型)比は減少する。

イ:同量(mg)の局麻薬が投与された場合、高濃度溶液よりも、より多量(ml)の低濃度溶液の方が血中濃度は高値となる。

ウ:くも膜下に投与された局麻薬によって最初にブロックされるのは、交感神経の遠心性線維である。

エ:有髄線維の伝導を遮断するためには、最低3個の連続した Ranvier 結節が局麻薬に浸潤される必要がある。

オ:局麻薬中毒でみられる中枢刺激症状は、GABA作動性抑制系の抑制と考えられる。


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[解説] 投与された組織のpHが低いと、解離した局麻薬の遊離型塩基/陽イオン(非電荷型/荷電型)比は減少する。アルカリ性では塩基型が増加する。同量(mg)の局麻薬が投与された場合、高濃度溶液の方が、多量(ml)の低濃度溶液よりも血中濃度は高値となる。くも膜下に投与された局麻薬によって最初にブロックされるのは、交感神経の求心性線維(内臓知覚など)である。有髄線維の伝導は跳躍的で、インパルスは絞輪から絞輪に跳躍するので、これを遮断するためには、最低3個の連続した Ranvier 結節が局麻薬に浸潤される必要がある。局麻薬中毒でみられる中枢刺激症状は、GABA作動性抑制系の抑制と考えられる。


[正解] (ア)、(エ)、(オ) [出典] 第29回麻酔指導医認定筆記試験:A19



【問題4】(麻酔合併症) 覚醒遅延で非脱分極性筋弛緩薬の作用残存を示す所見はどれか.

ア:fade 現象

イ:テタヌス 刺激後促通

ウ:二相性ブロック

エ:筋線維束収縮(fasciculation )

オ:train of four ratio の低下


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[解説] (ア):(正)20〜50 回/秒のテタヌス刺激を加えると,筋収縮が漸減していく現象で,50%以上の筋線維が非脱分極性筋弛緩薬で占有されていることを示している.
(イ):(正)テタヌス刺激後に休止期をおいて再び単刺激を加えたときの単収縮(twitch)が一過性に強くなる現象で,非脱分極性筋弛緩薬の存在を示している.
(ウ):(誤)脱分極性筋弛緩薬を大量に使用すると,非脱分極性ブロックのような状態になる現象を phase II ブロックと呼ぶ.
(エ):(誤)脱分極性筋弛緩薬投与後に出現する皮膚表面が波打つような筋収縮で,これが終わった直後に筋弛緩が最も強い.
(オ):(正)4 回連続の単刺激による 4 回の単収縮を記録し,1 回目(a)と 4 回目(b)の単収縮の比(b/a)を,train of four value(ratio)と呼ぶ.4 回目の収縮が 0 のときは 75%以上の筋線維が非脱分極性筋弛緩薬で占有されていることを示している.3 回目,4 回目の収縮がともに 0 のときは,80%以上の筋線維が非脱分極性筋弛緩薬で占有されていることを示している.ベクロニウムを使用した麻酔では術後 train of four が 0.7 以上ないと安全とはいえない.5 秒間の頭部挙上可能になるには,train of four が 0.8 以上必要である.作用時間の長い筋弛緩薬では,それぞれ 0.90 以上 0.95 以上必要とされている.



[正解] (ア)、(イ)、(オ) [出典] Super Hospital 麻酔科

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