麻酔覚醒時の上気道閉塞とスガマデクス投与のタイミングとの関係:後ろ向き研究

上気道閉塞.png・麻酔からの覚醒では意識回復と筋機能の調和が重要である。筋機能が回復していても、意識が十分に回復しないまま抜管を行うと、呼吸器合併症のリスクが高まる可能性がある。特に上気道閉塞は呼吸器合併症の一つであり、時に致命的になることもある。しかし、スガマンデックス投与のタイミングと麻酔からの覚醒時に起こりうる上気道閉塞との関連はほとんど研究されていない。

・2017 年 10 月から 2018 年 7 月までの間に海雲台白病院で気管挿管による全身麻酔(GETA)下で手術を受けた患者で、ロクロニウムによる筋弛緩を拮抗するためにスガマンデクスを静脈内投与された 456 人のカルテを分析した。スガマンデクス投与時のバイスペクトル指数(BIS)と最小肺胞濃度(MAC)、合併症の発生率、抜管までの時間の相関関係を分析し、スガマンデクス投与のタイミングの差が抜管後の上気道閉塞にどのような影響を与えたかを検討した。

BIS と麻酔中止からスガマンデクス投与までの期間が上気道閉塞に及ぼす影響は統計的に有意ではなかった。しかし、MAC≧0.3 と比較して MAC<0.3 の合併症率のオッズ比は 0.40(95%信頼区間0.20〜0.81、p=0.011)であり、MAC≧0.3 では上気道閉塞のリスクが統計学的に有意に増加していた。

覚醒度が低い状態での抜管は喉頭痙攣を誘発する可能性が高いのだろう。

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