若年者と高齢者で灌流指標と ClearSight で調査したプロポフォールによる麻酔導入時の低血圧の原因

低血圧4.png・高齢者の麻酔導入時の低血圧のメカニズムは、動脈の構造的変化により若年者とは異なることが推測される。本研究の目的は、心拍出量(CO)または全身血管抵抗(SVR)の減少が低血圧の主なメカニズムであるかどうかを明らかにすることである。

年齢 75〜90 歳の健常高齢者 28 名(E 群)と年齢 20〜40 歳の健常若年者 28 名(Y 群)の計 56 名を登録した。プロポフォール(E 群では 1.2 mg/kg、Y 群では 2 mg/kg)、レミフェンタニル(E 群では 0.15 μg/kg/min、、Y 群 では 0.3 μg/kg/min、)、ロクロニウムを用いて全身麻酔を行った。主要評価項目は、プロポフォール投与から挿管までの 5 分間における Radical-7TM の PI、SVR、CO、ClearSightTM のストロークボリュームバリエーション(SVV)の連続変化を比較することであった。

Y 群の PI の増加と SVR の減少の度合いは E 群に比べて有意に大きかった(反復測定 ANOVA で p<0.01)。CO の減少と SVV の増加の程度は、E 群の方が有意に大きかった(p<0.01)。5 分間に測定された平均動脈血圧の全値は、Y 群では PI と負の相関(r=0.44、P< 0.01)を示し、E 群では CO と正の相関(r=0.4、P< 0.01)を示した。

麻酔導入時の低血圧の主なメカニズムは、高齢者では CO の低下と、若年者では SVR の低下に起因している。PI は指の血管緊張を示すだけだが、SVR の代用となりうる。

なるほど。高齢者と若年者では低血圧のメカニズムが違うのか。若年者は血管収縮薬(α)で、高齢者は強心薬(β)で治療した方がよいということか。

【出典】
Causes of arterial hypotension during anaesthetic induction with propofol investigated with perfusion index and ClearSightTM in young and elderly patients
Minerva Anestesiol. 2021 Mar 10. doi: 10.23736/S0375-9393.21.15226-5. Online ahead of print.

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