■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2021/03/16

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【問題1】(麻酔科学用語) 以下の略語のフルスペルと意味を答えよ。
(1) HHD (2) IOP (3) TNF (4) SvO2 (5) PH

[解答]
(1)hypertensive heart disease:高血圧性心疾患
(2)intraocular pressure:眼圧
(3)tumor necrosis factor:腫瘍壊死因子
(4)mixed venous oxygen saturation:混合静脈血酸素飽和度
(5)pulmonary hypertension:肺高血圧



[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(中枢神経) 脳のエネルギー消費のうち、脳細胞の機能(電気活動)に消費されるのは何割位か?
1) 5割 2) 6割 3) 4割 4) 3割 5) 7割

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[解説] 脳のエネルギー消費のうち約6割が脳細胞の機能(電気活動)に消費され、残りの4割が細胞の統合性に消費される。37度から27度の間は脳波には著しい変化はなく、機能あるいは統合性維持に必要な酸素消費量が同じ割合で減少する。しかし、27度から17度にかけて脳波がほぼ平坦になる。すなわち、17度では機能に消費されるエネルギーはほぼゼロになる。


[正解] 2 [出典] 図説最新麻酔科学シリーズ1麻酔の薬理と手技の実際P126




【問題3】(中枢神経) テント上圧迫性障害による鈎ヘルニアの初期徴候として認められる瞳孔所見はどれか?
1) 一側性縮瞳
3) pinpoint pupil
5) −−−−
2) 一側性散大
4) 両側瞳孔散大


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[解説] 瞳孔の左右不同は、テント上圧迫性障害による鈎ヘルニアの初期徴候として一側が散大している場合(動眼神経麻痺)と、中心性ヘルニアの初期徴候として一側が縮瞳している場合(間脳障害によるHorner症侯群)に認められる。両側の瞳孔の著しい縮小はpinpoint pupilと呼び、橋の出血に特有である。多くの代謝障害による脳症では、交感神経の機能異常のために瞳孔は縮小する。アトロピンやスコポラミンの大量服用、重症脳低酸素症、低血糖の時には両側の瞳孔散大が認められる。


[正解] 2 [出典] 臨床麻酔のコツと落とし穴part1p132



【問題4】(先天性心疾患) 先天性心疾患の麻酔で誤りはどれか。

ア:年長時の動脈管開存症の手術に、ハロセンはよい適応である。

イ:Jatene手術は、大動脈と肺動脈両血管を転換させる手術である。

ウ:総肺静脈還流異常症の手術では、肺血流の減少する麻酔が望ましい。

エ:Fallot四徴症の手術では、肺血流の増加する麻酔が望ましい。

オ:Eisenmenger症侯群の手術では、左室の後負荷を減少させる麻酔管理が望ましい。


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[解説] 年長時の動脈管開存症の手術に、ハロセンはよい適応である。Jatene手術は、大血管転移症において大動脈と肺動脈両血管を転換させる手術で、特にVSDとPHを合併したものに適応がある。総肺静脈還流異常症の手術では、肺血流の減少する麻酔が望ましく、PGE1は肺水腫を増悪させる。Fallot四徴症の手術では、右→左シャントを増加させないこと=肺血流を減少させないこと=肺血流の増加する麻酔が望ましい。肺血管抵抗の増大と体血管抵抗の減少を避ける。Eisenmenger症侯群の手術では、肺血管抵抗の増加や体血管抵抗の低下(左室の後負荷を減少)を招来する麻酔管理は好ましくない。


[正解] (オ) [出典] 第29回麻酔指導医認定筆記試験:B14

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