■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2021/03/17

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【問題1】(麻酔科学用語) 以下の略語のフルスペルと意味を答えよ。
(1) PRC (2) CBV (3) ECD (4) OMC (5) RAP

[解答]
(1)packed red cell:赤血球濃厚液
(2)cerebral blood volume:脳血液量
(3)endocardial cushion defect:心内膜床欠損
(4)open mitral commissurotomy:直視下僧帽弁交連切開
(5)right atrial pressure:右房圧



[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(局所麻酔) 末梢神経について正しいのはどれか。

ア:交感神経節前線維は有髄である。

イ:交感神経節後線維は無髄である

ウ:Aδ線維は触覚、圧覚をつかさどる。

エ:Ranvier絞輪にナトリウムチャネルが多い。

オ:侵害刺激はAβ、Aδ、C線維で伝わる。


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[解説] 交感神経節前線維は有髄のB線維であるが、節後線維は無髄のC線維である。Aβ線維は触覚、圧覚をつかさどり、Aδ線維は痛覚、温度覚をつかさどる。Ranvier絞輪には電位依存性ナトリウムチャネルが多く存在し、活動電位はここに発生する。内臓からの侵害刺激はAβ線維を、体表からの侵害刺激はAδ、C線維で伝わる。


[正解] (ア)、(イ)、(エ)、(オ) [出典] 「こだわり」の局所麻酔p6



【問題3】(呼吸) 呼吸・肺生理について正しいのはどれか?

ア:WestのZone2では、血流量は肺動脈−肺胞内圧差で決定される。

イ:クロージングキャパシティは仰臥位では60歳代半ばで機能的残気量と等しくなる。

ウ:健常人の動静脈シャントは心拍出量の2〜5%である。

エ:WestのZone3では、肺動脈圧>肺胞内圧>肺静脈圧 となる。

オ:シャントによる低酸素血症はFIO2を上昇させることでは対応できない。


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[解説] ア:○:WestのZone2では、肺動脈圧>肺胞内圧>肺静脈圧 となっているので、血流量は肺動脈−肺胞内圧差で決定される。
イ:×:クロージングキャパシティは仰臥位では40歳代半ばで機能的残気量と等しくなる。また、立位では60歳代半ばで機能的残気量と等しくなる。
ウ:○:健常人の動静脈シャントは心拍出量の2〜5%で、これがAaDO2の原因となる。肺外性シャントには、心臓のテベジウス静脈や気管支静脈、縦隔、肋間静脈などがある。
エ:×:WestのZone3では、肺動脈圧>肺静脈圧>肺胞内圧 となるので、血流量は肺動脈−肺静脈圧差で決定される。
オ:○:シャントによる低酸素血症はFIO2を上昇させることでは対応できない。他方、換気血流比の不均等による低酸素血症はFIO2を上昇させることで対応できることが多い。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p8-12


【トラブル・シューティング】〜麻酔緊急Vol.1p34

(術中管理)『脳外科手術中に突然脳が腫脹してきた』

脳腫脹(=脳血管のうっ血と浮腫の状態)の予防・治療のポイント:①体位:20度前後の頭部挙上、頚部の過屈曲・回旋(→静脈灌流障害)に注意! ②過換気:脳血管を制御する最大因子はPaCO2、25〜30mmHg ③適切な麻酔深度:浅麻酔→血圧上昇 ④マンニトール投与のタイミング:一過性血管内容量増加の時期がある→待てば改善、BBB破壊があればリバウンドにより浮腫を助長する。 脳内操作中の突然の脳腫脹があれば、換気(カプノ・飽和度・ガス)、麻酔深度、筋弛緩の程度、体位の崩れなどを確認し、脳外科医に報告。バルビタール・プロポフォール投与を考慮。




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