全身麻酔下での腹腔鏡手術後の患者の術後早期の睡眠の質と合併症に及ぼす静脈麻酔と吸入麻酔の効果について

睡眠の質.png・術後の睡眠の質の低下は、現在、外科系の現場では深刻な問題として残っている。本研究の目的は、全身麻酔で腹腔鏡手術を受けた患者の術後早期の睡眠の質と合併症に及ぼすプロポフォールとセボフルランの効果を比較することである。

・全身麻酔下で待機的腹腔鏡手術を受けた 74 名の患者を、プロポフォール群か、またはセボフルラン群に無作為に割り付けた。ワイヤレスポータブルスリープモニター(WPSM)を用いて、手術前夜(sleep preop 1)、手術後 1 日目の夜(sleep POD 1)、手術後 3 日目の夜(sleep POD 3)の睡眠の質を収集する。手術中の主観的な睡眠の質と夢を見ている状態を記録する。また、周術期の血行動態、術後の睡眠、合併症についても評価した。

プロポフォール群と比較して、セボフルラン群では、sleep POD1 および sleep POD3 において、REM 睡眠の割合が非常に高く、夢の発生率もセボフルラン群で高かった。プロポフォール群の患者は、術後 2、4、6 時間後の痛みの軽減が良好であった。そして、術後の悪心嘔吐やめまいの発生率は、セボフルラン群の方がプロポフォール群よりも有意に高かった。

・術後の睡眠効率の程度は、Sleep POD1 と Sleep POD3 で良好であり、術後の悪心嘔吐、めまいの発生率は低く、術後痛はセボフルラン群の患者と比較してプロポフォール麻酔で手術を行った方が軽度であった。患者の術後の睡眠の質を促進し、術後痛を和らげ、術後のめまいや嘔気嘔吐の発生率を改善するためには、術中にプロポフォールを使用する方がよいと考えられる。

プロポフォールは発売当初から「覚醒の質が高い」とされてきたが、それは「睡眠の質が高い」ということでもあるのかな。

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