■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2021/04/01

MCQ6.png





【問題1】(心臓・血管) 上室性不整脈に使用する次の抗不整脈薬の中で気管支喘息患者に投与禁忌であるのはどれか?
1) ATP
4) ジゴキシン
2) リスモダン
5) ワソラン
3) アミサリン


    ▼

    ▼

    ▼

[解説] ATP(アデホス):10〜20mg急速静注する。即効性であるが投与時胸部不快感や洞停止を伴うことが多い。半減期が短く血中濃度が1〜2分で急速に低下するため繰り返し投与できる。ただし、迷走神経緊張のために喘息発作を誘発することがあるので気管支喘息の患者に禁忌である。


[正解] 1 [出典] 研修医ノートP650





【問題2】(麻酔後回復室) 静脈潅流量が減少するのはどれか。
ア:心タンポナーデ
ウ:ニトログリセリン投与
イ:脊椎麻酔
エ:慢性貧血

    ▼

    ▼

    ▼

[解説] 心タンポナーデでは心嚢内圧が上昇するために静脈還流が障害される。脊椎麻酔、硬膜外麻酔、ニトログリセリン投与では静脈拡張により血液のプーリングが起き静脈潅流量が減少する。慢性貧血では代償性の血漿成分増加が起きているので、循環血液量は正常である。


[正解] (ア)、(イ)、(ウ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集



【問題3】(モニター) パルスオキシメータについて正しいのはどれか?

ア:パルスオキシメトリでは赤外光だけを使用している。

イ:SpO2は3〜6秒前に酸素が結合していたヘモグロビンの割合の平均値である。

ウ:溶存酸素は、パルスオキシメトリではなく、血液ガス分析により測定される。

エ:酸素分圧と酸素飽和度の関係を示す曲線をS-P曲線という。

オ:2・3DPGの増加すると、酸素解離曲線が右にシフトする。


    ▼

    ▼

    ▼

[解説] ア:×:パルスオキシメトリでは波長660nmの赤色光と940nmの赤外光を利用している。可視光線とは、電磁波のうち、人間の目で見える波長のもので、可視光線に相当する電磁波の波長は、おおよそ短波長側が360 nm〜400 nm、長波長側が760 nm〜830 nmである。
イ:○:SpO2は3〜6秒前に酸素が結合していたヘモグロビンの割合の平均値である。
ウ:○:溶存酸素は、パルスオキシメトリではなく、血液ガス分析により測定される。パルスオキシメトリで測定しているのは、あくまでヘモグロビンと結合した酸素である。
エ:×:酸素分圧と酸素飽和度の関係を示す曲線を酸素解離曲線という。
オ:○:2・3DPGの増加すると、酸素解離曲線が右にシフトする。「温度とか物質(異常Hb以外)が上昇すると曲線は右にシフトする(そもそも解離曲線は右上がりのカーブ)」と覚えるべし。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p164-170


【トラブル・シューティング】〜麻酔緊急Vol.1p6

(術前管理)『右心カテーテルの胸腔内穿破』

SGカテーテルが胸腔内に穿破し、胸部外科医到着以前に即座に抜いてしまったがために胸腔内大量出血をきたし止血に難渋した症例。SGカテーテル挿入による臨床的有効性については、無効とする報告もあり、適応には厳密であるべき。




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント