■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2021/04/15

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【問題1】(心臓・血管) 右房圧波形上、a波もv波も増高し尖鋭な波形を呈する病態はどれか?
1) 心房細動
3) 完全房室ブロック
5) 三尖弁狭窄症
2) 三尖弁閉鎖不全症
4) 心房中隔欠損症


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[解説] 心房の圧波形はa、c、vの陽性波とx、yの陰性波(谷)で構成されている。a波は心房の収縮によって内圧が増大するため生じ、心電図P波より右房では約80msec、左房では約90msec遅れた付近にピークを有する。心房中隔欠損症では、a波もv波も増高し尖鋭な波形を呈する。三尖弁狭窄や肺動脈弁狭窄では、a波が増高する。心房細動ではa波は消失する。完全房室ブロックでは大砲波を認める。三尖弁閉鎖不全ではv波が増高する。


[正解] 4 [出典] 心臓カテーテル検査のモニタリングP72



【問題2】(心臓・血管) 酸素取り込み率が最大で、酸素運搬がこれ以下になると正常な酸素供給ができなくなる「酸素運搬量の臨海値」は、何ml/minか?
1) 600 2) 200 3) 400 4) 500 5) 300

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[解説] 酸素運搬量と酸素摂取量の関係を2次元座標軸上に表現すると、酸素運搬量が一定以上あれば、酸素摂取量は不変であり、それ以下では酸素摂取量が運搬量に応じて低下する。酸素摂取量が減少し始める点は、酸素取込率が最大で、それ以上増加しえない点に対応している。この点は「酸素運搬量の臨界値」と呼ばれ、適切な酸素化に必要な最小限の酸素運搬量の値を示している。この臨界値は、様々な臨床の場で測定されている。300ml/min/m^2という値が、CABG術後や急性呼吸不全患者などで報告されている。CI=2.2、Hb=10の時、酸素運搬量=300ml/min/m^2である。


[正解] 5 [出典] ICUブックp16



【問題3】(自律神経) 自律神経系について正しいのはどれか?

ア:ドパミンは、3μg/kg/min以下ではドパミン受容体への作用が中心となる。

イ:β2遮断薬はグリコーゲン分解を促進する。

ウ:フェントラミンは、選択的α1遮断薬である。

エ:自律神経系が正常なら、仰臥位から坐位になると拡張期圧が10mmHg増加する。

オ:β1遮断薬は脂肪分解を阻害する。


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[解説] ア:○:ドパミンは、3μg/kg/min以下ではドーパミン受容体への作用が中心、3〜10μg/kg/minではβ受容体への作用が中心、10μg/kg/min以上ではα作用が中心となる。
イ:×:β2刺激薬は、糖新生、グリコーゲン分解を促進する。
ウ:×:フェントラミンは、非選択的α遮断薬である。
エ:○:自律神経系が正常なら、仰臥位から坐位になると、心拍数が15bpm増加し、拡張期圧も10mmHg増加する。
オ:○:β1受容体の刺激で、脂肪細胞は脂肪分解を促進されるので、β1遮断薬は脂肪分解を阻害する。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p1-7




【問題4】(心臓・血管) NPHインスリン使用中の糖尿病患者で(  )によるアナフィラキシーの発生が非治療者に比べ10〜30倍高いことが報告されている。
1) スキサメトニウム
3) プロタミン
5) チオペンタール
2) モルヒネ
4) エステル型局所麻酔剤


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[解説] NPHインスリン使用中の糖尿病患者でプロタミンによるアナフィラキシーの発生が非治療者に比べ10〜30倍高いことが報告されている。


[正解] 3 [出典] 臨床麻酔のコツと落とし穴part2p144

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