脳波ガイド下での麻酔管理が 1年後の死亡率に及ぼす影響:無作為化臨床試験の 1年後の追跡調査

脳波1.png・術中の脳波抑制時間は、術後せん妄や死亡率と関連している。EEG 抑制を回避するための麻酔調節を検証した臨床試験では、介入によって術後せん妄の発生率は低下しなかったが、30 日後の死亡率の低下と関連していた。本研究では、脳波導入による麻酔介入が引き続き 1 年後の死亡率低下と関連しているかどうかを評価した。

・本論文では、単施設で行われた RCT の患者について、事前に指定した副次評価項目に加えて、事後的な副次評価項目(1 年後の死亡率)を含めての 1 年後の追跡調査を報告している。本試験では、2015 年 1 月〜 2018 年 5 月に全身麻酔で手術を受けた年齢 60 歳以上の患者を対象とした。患者は、EEG ガイド下の麻酔を受ける群と通常ケアを受ける群に無作為に割り付けられた。以前に報告された主要評価項目は、術後せん妄であった。本研究の評価項目は1年後の全死因死亡率であった。

・登録された 1232 名の患者のうち、614 名が EEG ガイド下麻酔群に、618 名が通常ケア群に無作為に割り付けられた。1 年後死亡率は脳波ガイド群で 57/591(9.6%)、通常ケア群で 62/601(10.3%)であった。死亡率に有意な差は認められなかった(調整後絶対リスク差、-0.7%、99.5% 信頼区間、-5.8% 〜 4.3%、P=0.68)。

術中の EEG 抑制時間を短縮することを目的とした EEG ガイドによる麻酔介入は、1 年後の死亡率を有意に減少させなかった。これらの所見は、他の研究との関連で、術後中期的死亡を予防するための脳波ガイド下麻酔を支持するエビデンスを提供しない。

術中の脳波抑制持続時間を短縮させても、1年後の死亡率を低下させることはできなかったと。

【出典】
Effect of electroencephalogram-guided anaesthesia administration on 1 yr mortality: 1 yr follow-up of a randomised clinical trial
Br J Anaesth. 2021 Jul 6;S0007-0912(21)00352-4. doi: 10.1016/j.bja.2021.04.036. Online ahead of print.

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント