全静脈内麻酔 vs デスフルラン麻酔による肥満症手術後の疼痛と悪心:二重盲式無作為化比較試験

袖状胃切除術.png・肥満患者の最適な麻酔に関してエビエンスに基づいた知識は限られている。研究の目的は、プロポフォールによる静脈内麻酔 vs デスフルラン麻酔を受ける患者で、周術期と術後転帰を調査し比較することにより肥満症手術を受ける患者のための最適な麻酔アプローチを評価することであった。

・非大学関連の一次紹介センターで、2016 年から 2017 年に腹腔鏡下袖状胃切除術と Roux-en-Y 胃バイパス術を施行した患者を以下の 2 種類の麻酔法のうちの 1 つに無作為に割り付けた:プロポフォールによる静脈麻酔か、またはデスフルラン麻酔。周術期転帰は手術スタッフにより登録された。患者の疼痛と悪心の程度を推定する視覚的アナログ尺度に基づくフォームは、術後回復室、外科病棟、手術後 24~48 時間の術後に記入された。主要評価項目は、治療群間の術後悪心嘔吐と術後疼痛であった。副次評価項目は、「覚醒時間」、腹膜伸展、術中筋弛緩薬の使用を評価することであった。

・183 人の患者が静脈麻酔(n=90)、またはデスフルラン麻酔(n=93)を受けるように無作為に割り付けられた。両麻酔法の手術の平均時間±標準偏差は 41±17 分であったのに対し、覚醒の平均時間は静脈麻酔群とデスフルラン群の両方で 2±2 分であった。 2 群間で、術後の疼痛と嘔気嘔吐の視覚的アナログ尺度、筋弛緩薬を投与された患者数にも有意差はなかった。

・術後の悪心と疼痛、覚醒時間、腹膜伸展、術中の筋弛緩薬使用に関して、2 種類の麻酔法の間に有意差は認められなかった。

[!]:肥満症手術で、デスフルランによる吸入麻酔とプロポフォールによる静脈麻酔を比較したが術後の疼痛、悪心嘔吐に有意差はなかったと。

【出典】
Pain and nausea after bariatric surgery with total intravenous anesthesia versus desflurane anesthesia: a double blind, randomized, controlled trial.
Surg Obes Relat Dis. 2019 May 14. pii: S1550-7289(19)30182-0. doi: 10.1016/j.soard.2019.05.010. [Epub ahead of print]

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