脊椎麻酔中の鎮静後のプロポフォールと比較したデキスメデトミジンの精神運動回復: 無作為化対照試験

・精神運動の早期回復は、運動と知覚の協調を脳が統合することに依存しているる日帰り手術の不可欠な部分である。デキスメデトミジンが日帰り手術によく使用されていても、回復経過は研究されていない。そこで、本研究は、脊椎麻酔時にデキスメデトミジンで鎮静した場合の、精神運動回復を評価するために計画された。

・66 人の患者が含まれた。D 群はデキスメデトミジン負荷用量 0.5μg/kg を投与後に 0.2〜1μg/kg/時 を投与された。P 群は、25〜100μg/kg/分のプロポフォール注入を受けた。精神運動回復は、指で叩くこと、手の器用さ、視覚的空間記憶容量、ペンと紙の試験によって評価した。術後 30 分ごとに 2 時間、その後 1 時間ごとに手術後 4 時間まで患者に精神運動課題を与えた。患者の分布、年齢、体重、手術期間、知覚遮断レベルを、独立 t 検定を使用して比較した。スチューデント t 検定を用いて、心拍数、平均動脈圧、酸素飽和度(SpO2)、精神運動回復などのパラメータの有意性を群間で見いだした。P<0.05 をもって有意と見なした。

・指タッピング試験を用いた運動回復は D 群の方が P 群よりも早かった(73.94±42.13 vs 101.21±37.98 分、P=0.007)。ペグ差し盤を用いた運動回復は、D 群よりも P 群のほうが早かった(82.12±40.37 vs 99.39±43.08 分、P=0.098)。視空間容量記憶試験と、ペンと紙の試験は影響を受けなかった。

・著者らは、デキスメデトミジンを投与された患者は指タッピング試験で早期回復を示したと結論した。したがって、著者らは、脊椎麻酔後の患者では、完全な精神運動の回復と速やかな退院のためにデキスメデトミジンを使用することを提案している。

POINT日帰り手術するなら、脊椎麻酔時の鎮静は、プロポフォールよりもデキスメデトミジンの方が精神運動回復がスムーズであると。
【出典】Psychomotor recovery of dexmedetomidine compared with propofol after sedation during spinal anesthesia: A randomized control trial.
J Anaesthesiol Clin Pharmacol. 2019 Apr-Jun;35(2):236-241. doi: 10.4103/joacp.JOACP_390_17.

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