妊婦に施行した脊椎麻酔中に 3 つの異なる向きで穿刺した脊髄針で硬膜後穿刺頭痛の発症に影響はあるか?

頭痛18.png・硬膜穿刺後頭痛(PDPH)は、脊椎麻酔のよく知られた頻度の高い合併症である。脊椎麻酔針のサイズ、形状、脊椎麻酔針の穿刺特性と髄液リークとの関係は、議論の余地がある。

・本前向き無作為化試験には、脊椎麻酔下で帝王切開を受けた年齢 18〜45 歳の 300 人の患者が含まれた。坐位で L3-4、またはL4-5 で 26G Quincke 脊椎針を使用して、脊椎麻酔を実施した。脊椎麻酔は、1 群の患者では脊椎針の開口先端を頭側に、2 群では右または左に、3 群では尾側に向けて硬膜を穿刺してクモ膜下に針の開口部を刺入した。患者は、術後 24 時間目と 48 時間目に入院しているクリニックを訪れ、退院後 3 日目と 5 日目に電話で、PDPH についての問診を受けた。

・PDPH 患者の 64% は 24 時間以内に、24% は 24 時間から 48 時間に、12% は 48-72 時間に発症した。PDPH の発生率は、1 群で 14%、2 群で 8%、3 群で 3% であった。群間差は統計的に有意であった(p=0.019)。PDPH の発生率は、1 群と 2 群よりも 3 群の方が低かった。

産科患者に脊椎麻酔を実施する場合、針の開口部が尾側に面していれば、PDPH の頻度が低下することが示唆される。

脊椎麻酔針に Quincke 針を使用した場合、硬膜に生じる穴の形状は、三日月型であり、この弁状の穴が髄液漏出量に影響を及ぼすようである。薬液を頭側に流したければ、ベーベルを尾側に向けて穿刺して、針先がクモ膜下に到達してから 180 度回転して、ベーベルを頭側に向けてから薬液を注入すればよい。

針の向きによって生じる穴の形状.png

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