■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2020/07/21

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【問題1】(心肺蘇生) 心肺蘇生時に経気管的投与で効果があるのはどれか?
ア:エピネフリン
ウ:ドパミン
オ:リドカイン
イ:ノルエピネフリン
エ:アトロピン


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[解説] 気管内チューブを通して、静脈内投与量の1〜2倍量の救急薬剤を10mlの蒸溜水で希釈して肺内に注入してもよい。薬剤は肺胞から迅速に血中に吸収され、静脈内投与に劣らない速さで効果を発揮する。ただし、気管支、肺胞を刺激しない薬剤(エピネフリン、リドカイン、アトロピンなど)に限られる。炭酸水素ナトリウムは強い気管支痙攣を起こす。ドパミンおよびノルエピネフリンは心肺蘇生における第1選択薬ではない。


[正解] (ア)、(エ)、(オ) [出典] 第35回麻酔指導医認定筆記試験:B33



【問題2】(麻酔後回復室) 抜管をするのが適当でない場合はどれか。

ア:成人で1分間の呼吸数24回

イ:100%酸素投与で動脈血酸素分圧120mmHg

ウ:体重60kgの人で、肺活量1000ml

エ:最大吸気圧−20cmH2

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[解説] イの場合、肺胞−動脈血酸素分圧較差が350mmHg以上あり、人工呼吸の適応となる。最大吸気力は−25cmH2Oは必要である。


[正解] (イ)、(エ) [出典] 麻酔科クリニカル問題集





【問題3】(麻酔中の問題) 悪性高熱症が疑われる患者で使用しても安全な薬物はどれか。
ア:ベクロニウム
ウ:亜酸化窒素
イ:チオペンタール
エ:ジアゼパム

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[解説] ハロタン、セボフルラン、イソフルランなどいずれの揮発性麻酔薬も禁忌である。麻薬、プロポフォールなどは安全である。


[正解] (全て) [出典] 麻酔科クリニカル問題集


■ これって常識? ■
慢性糸球体腎炎をみたら,まずIgA腎症を鑑別せよ!

1)IgA腎症は,わが国で最も多い原発性糸球体腎炎で,IgAがおもにメサンギウムに沈着するメサンギウム増殖性糸球体腎炎である.
2)初期は持続的顕微鏡的血尿だけで,徐々に蛋白尿が増加する例が多い.過半数は持続的血尿,蛋白尿にとどまるが,20〜40%の例では徐々に腎機能が低下し,数年〜20年の経過で末期腎不全に進行する.
3)持続的血尿,蛋白尿に加え血清IgAが350mg/dl以上であれば,IgA腎症の可能性は80%以上である.本症の半数以上が血清IgAの高値を示す.糸球体メサンギウムに沈着しているIgAは,polymeric IgA1からなるという報告が多い.
4)家族発生も知られており,IgA抗体産生亢進者に何らかの刺激が加わり IgA主体の免疫複合体が腎糸球体に沈着することが,本症の発症に関与すると思われる.
5)本症では,急性上気道炎に罹患した直後に肉眼的血尿が出現することがある.
6)大量の蛋白尿が持続したり,高血圧,腎機能低下がみられる症例は予後不良である.腎生検所見,臨床所見により腎機能予後,進行度を予測し,適切な治療を行う.
7)IgAが沈着するメサンギウム増殖性糸球体腎炎には,ほかに紫斑病性腎炎,肝硬変,ループス腎炎があるが,全身症状,検査所見で鑑別できる.




[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識〜腎臓編

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