術後咽頭痛緩和のたの塩酸ベンジダミン・スプレーは、気管チューブのカフと口腔粘膜のどちらが有効か?

The Effectiveness of Benzydamine Hydrochloride Spraying on the Endotracheal Tube Cuff or Oral Mucosa for Postoperative Sore Throat

Anesthesia & Analgesia vol. 111 no. 4 887-891

・術後咽喉痛(POST)の原因は、喉頭鏡操作、挿管による損傷、膨らんだカフが気管粘膜を圧迫した結果であると考えられる。本研究では、塩酸ベンジダミン(BH)の投与方法を、気管チューブ(ET)カフ、口咽頭腔、またはその両方にスプレーすることによって、POSTの軽減効果を比較した。

・本前向き二重盲検研究では患者380人を対象とし、4群に無作為化した:A群=BHを口咽頭腔+ETカフに蒸留水でスプレー、B群=口咽頭腔+ETカフ両方にBHスプレー、C群=ETカフにBHスプレー+口咽頭腔に蒸留水、D群=ETカフ+口咽頭腔に蒸留水をスプレー。患者は、抜管後0、2、4、24時間に、咽喉痛(なし、軽度、中等度、高度)の程度を調べた。

・POSTの発生率は、A群、B群、C群、D群で2それぞれ、23.2%、13.8%、14.7%、40.4%であった。POSTは、D群と比較してB群とC群で有意に頻度が少なかった(確率比率:0.36;95%信頼区間:0.21-0.60;P<0.05)。しかし、A群とD群間には有意差がなかった(確率比率:0.62;95%信頼区間:0.38-1.01)。さらに、口咽頭腔とETカフへのBHスプレー間に、POSTの発生率に及ぼす有意な相互作用はなかった(P=0.088)。POSTの程度は、B群、C群と比較してD群において有意に強かった(P<0.001)。B群では、D群患者と比較して、局所の麻痺、灼熱感、刺すような感覚の発生率が有意に高かった(P<0.05)。

・本研究は、ETカフへのBHスプレーがBH関連の副作用を増加することなく、POSTの発生率と程度を減少させることを示す。

[!]:挿管後の喉の不快感の原因はチューブのカフが主原因だ。口腔内は自分の舌でいろいろと吟味できる場所だから、薬物噴霧によってかえって訴えの原因になる。カフ以外は何もしない方が良いということだ。

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