気管チューブからのスタイレットの除去:潤滑剤の効果

・著者らは、24 時間以上にわたって、潤滑剤を塗布しない状態のスタイレットと潤滑剤を塗布したスタイレットを気管チューブから引き抜くために必要な労力を比較した。

・スタイレットは、滅菌水、シリコーン液、リドカインスプレー、リドカインゲル、MedPro(登録商標)潤滑ゲルか、Lacri-Lube(登録商標)で潤滑された。 気管チューブからスタイレットを 5cm 引き抜くのに必要な平均(SD)労力をジュールで、直後(0 時間)、5、30 分、1、3、24 時間に記録した。

・0 時で、滅菌水(0.53(0.09); p=0.001)、シリコーン液(0.43(0.10); p<0.001)、リドカインゲル(0.60(0.15)、p=0.01)、MedPro ゲル(0.57(0.07)、p=0.005)は潤滑剤なしの場合(0.94(0.28))よりも良好であった。 気管チューブを使用するために不確定時にスタイレットを予め装填している場合、シリコーン液は 24 時間まで性能が一貫して良好であったので、潤滑剤の最良の選択肢であった。24 時間後では、シリコーン液(0.49(0.01))のみが潤滑剤なしの場合(0.77(0.24); p=0.04)よりも成績が良かった。

[!]:キシロカインスプレーやゼリーの代用としては。人体に無害のシリコン液を潤滑剤として使用するのが最も良さそうだ。ディスポシリンジのガスケット(内筒先端の黒いゴムのような部分)にも塗ってある。気管挿管スタイレット除去時の力と術後咽頭痛との間に相関関係があるという報告もあるので、やってみる価値はありそうだ。

【出典】
Removal of the stylet from the tracheal tube: effect of lubrication.
Anaesthesia. 2012 Aug;67(8):885-8. doi: 10.1111/j.1365-2044.2012.07192.x. Epub 2012 May 18.

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